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住宅価格の高騰でマイホームが持てない世代も増えていると言われています。多くの方は35年の住宅ローンを利用し、完済時には70歳を超える方も少なくありません。家を車のように気軽に乗り換えられる、そんな理想の家が「3Dプリンターの家」です。
兵庫県西宮市のベンチャー企業「セレンディクス」が取り組む3Dプリンター住宅。グランピングに利用できる3Dプリンターの住宅が今年の夏に販売予定です。今回は、今話題の3Dプリンターの家についてご紹介します。
2022年の春に完成した3Dプリンターの家が話題になっています。完成までの所要時間は合計23時間12分と通常の住宅よりもはるかに早いスピードです。3Dプリンターの住宅作りに取り組むのは、兵庫県西宮市のベンチャー企業「セレンディクス」。
代表の飯田さんんは、日本人の住宅ローンの完済年齢が70歳を超えるなど、長期にわたって負債を抱える現状から解放され、気軽にマイホームを持てる世の中にしたいとの思いで取り組んでいます。
3Dプリンターの家は、コンクリート構造で耐震性と耐火性も備える優れもの。コンクリートのみを利用することで資材のコストが下げられることや自動で作業を行うため、人件費もかからず、通常の住宅よりも価格が安いことも特徴です。
既存の住宅価格よりも安い値段で提供できれば、マイホームを持てる人も増え、車のように気軽に家を住み替えられる時代が来るかもしれません。
現在、3Dプリンターの家は本格的な住居提供を目指してプロジェクトが動いています。2022年8月には、グランピングや災害復興仮設住宅などの利用を目的とした10平方メートルの住宅を販売予定です。まずはグランピングなどで3Dプリンターの家を使ってもらいたいとのことでした。
また、60代の夫婦を想定した平屋の「フジツボモデル」は2023年の春に販売予定です。今後は、量産化により価格が抑えることができれば、100平方メートルの広さで300万円ほどで販売できる想定とのこと。3Dプリンターの家が住宅街に並ぶ日もそう遠くないかもしれません。
今回は、今話題の3Dプリンターの家についてご紹介しました。3Dプリンター住宅の登場により、30年以上かけて返済する住宅ローンから解放され、車のように気軽に家を住み替えられる未来もそう遠くはないのかもしれません。
今年の夏には、水回り設備のないグランピングや災害復旧仮設住宅の利用を目的とした住宅の販売が開始され、来年には平屋タイプの住宅も販売予定です。今後は、2階建ての住宅など、さまざまなバリエーションの住宅が増えていくことも予想されます。